乙野四方字さんの著書『僕が愛したすべての君へ』と『君を愛したひとりの僕へ』を読み終えました。
あまりページ数無かったので電車の往復時間に一冊、帰って来てからもう一冊という感じで同日にどちらも読破した。
7/12に4版が決まったり
大分経済新聞に紹介文が載ったりと相変わらず人気です。
著者は「最後に切なくなりたい人は『僕が』から、穏やかになりたい人は『君を』から読んでください。」とTwitterで言ってます。
ちなみに自分は手に取った方から読んだ結果『君を』が先になりました。
それぞれの物語は僅に交錯する位なので基本どちらから読んでも平気だと思うのですが瀧川和音の名前は両方に登場するのに対して佐藤栞は『僕が』には名前が登場しないので、『君を』から読んだ方が自分はスムーズに読める気がします。
どちらも面白かったですが『君を』は殆ど救いが無い内容だったので暗い話が駄目な人は苦手かも。
無数にある平行世界が観測されて、それぞれの世界に行くことが出来る様になった現代が舞台でストーリーはどちらも主人公である高崎暦の人生と彼が愛した二人のヒロイン(『君を』佐藤栞、『僕が』では瀧川和音)のお話し。
平行世界なので基本的に別世界の"自分"も元の世界の"自分"と同じ性格、考え方なのですがこの二冊で決定的に違うのが片方の暦は「平行世界の彼女は自分の世界の彼女とは別」としたに対してもう片方の暦は「どの平行世界の彼女も彼女に違いない」と考えた点です。
この考え方の違いもあって物語は大きく異なったラストとなるのですがこれは読んでみてのお楽しみ。
SF・恋愛ものが好きな方にはおススメしたいですね(・∀・)